皮と革の違いとは?

とても良く似ている「皮」と「革」。
「皮革製品」という言葉でよく目にする「皮革(ひかく)」という読みにくい熟語がありますが、それぞれの漢字を知ることで意味が理解できます。

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「皮」と「革」の意味

「皮」は「動物の肉や植物の中身を覆っている膜」という意味の言葉です。
厚い皮膚を持つカバやゾウは「厚皮動物(こうひどうぶつ)」と呼ばれます。
「皮」は植物に関しても用いられ、「みかんの皮」や「人参の皮」というように使います。
また、「皮」は「餃子の皮」や「シュウマイの皮」というようにも使います。

「皮」は慣用句やことわざにも使われており、「化けの皮が剥がれる」、「面の皮が厚い」、「渋皮が剥ける」などの言葉があります。

「革」は「動物の皮になめし剤を染み込ませて、皮の腐敗や硬化を防ぐ加工を施したもの」という意味の言葉です。
この「なめし加工」により「皮」は安定した素材である「革」に変わり、財布や靴、鞄など様々な「皮革製品(ひかくせいひん)」となります。

ちなみに、「革」という漢字は「頭から尾までを剥いだ動物の皮」を表している象形文字です。
「革」は「革命」や「改革」という言葉に用いられるように、たるんでいるものをピンと張って、あらためるという意味もあります。