「台風」と「熱帯低気圧」の違いとは?

台風の多い季節によく聞く「台風」と「熱帯低気圧」という言葉。
何気なく聞いているこの2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

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「台風」と「熱帯低気圧」の意味の違い

天気予報で「台風が熱帯低気圧に変わりました」と気象予報士が言うのをよく聞きます。
このように聞くと「台風」と「熱帯低気圧」は全くの別物のように感じますが、違うのはその規模だけです。

「台風」は「熱帯低気圧」のうち、中心付近の最大風速が17.2m(毎秒)を超えるもののことを指します。
一方、「熱帯低気圧」は最大風速が17.2m未満のものです。

つまり、「台風」と「熱帯低気圧」は別の性質を持つものではなく、「熱帯低気圧」の風速が強まると「台風」と呼ばれるようになる、ということです。

熱帯では気温が高いため、海の水が蒸発しやすく、蒸発した海水が渦を巻くことによって熱帯低気圧が出来ます。

なお、日本では「台風」と呼んでいますが、場所や規模が異なれば発達した熱帯低気圧は「ハリケーン」や「サイクロン」などの名で呼ばれることもあります。