雪が降るような時期ではないのに氷の粒が降って驚く「雹(ひょう)」や「霰(あられ)」。
この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
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「雹(ひょう)」と「霰(あられ)」の違い
「ひょう」と「あられ」は、氷の粒が空から降ってくるという点では同じですが、大きさに違いがあります。
「ひょう」は直径5mm以上の大きなものを指し、「あられ」は5mm未満の小さなものを指します。
日本では1917年に埼玉県の熊谷市で30cm近い「ひょう」が降ってきたこともあり、人に害を及ぼすようなサイズの場合もあります。
「ひょう」と「あられ」は、積乱雲の中でできます。
上昇気流によって、雲の中で発生した氷がすぐに落ちない場合、雲の中で上下動を繰り返します。
この時に他の水滴や氷の粒とぶつかって合体していき、徐々にサイズが大きくなります。
5mm未満の小さい段階で落ちてくるのが「あられ」、上昇気流が強く、なかなか落ちてこない場合にどんどんサイズが大きくなり、落下するときに5mm以上になっていると「ひょう」になります。