語感が近く混同されがちな「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」と「朝三暮四(ちょうさんぼし)」。
この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
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「朝令暮改」と「朝三暮四」の意味の違い
「朝令暮改」は、朝出した命令を夕方にはもう改めることを意味しています。
方針や政策などがころころと変わって一貫性がないことを示す言葉です。
主に政府や会社、職場などを批判する際に使う言葉になっていて、「朝令暮改」な職場で働く人はストレスが多いことでしょう。
「朝三暮四」は、目の前の利益に心をとらわれて結局同じことに気づかない様です。
これは、中国の故事に由来します。
宋に住んでいた狙公(そこう)が、自分が飼っている猿にエサのトチの実を与える際に、朝に3つ、暮れに4つ与えると言うと猿が怒り出した。
そのため、朝に4つ、暮れに3つ与えると言うと喜んだエピソードからきています。
1日のトータルのエサ数は同じになるのだが、「朝に4つ」というところに心惹かれてしまい全体が見えなくなる様です。