日常的によく使う言葉で満ち足りている時などに使う「十分(充分)」と「存分」という言葉。
使い分けが難しいこの2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
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「十分(充分)」と「存分」の意味の違い
「十分」と「存分」は両方とも、満足のゆくまで何かをする様子などを表した言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「十分」には「満ち足りて不足がない様子」などの意味がありますが、これは数を10に分けた場合の10である、つまり満点であることからきています。
「存分」には「物事を思い通りにする」などの意味がありますが、「存分」の場合には自分の思いに重点が置かれます。
思いが満たされた時にははじめて「存分」という言葉が使えます。
「十分」の場合には量を基準にしているため、「思い」とは関係のない場面でも使えます。
例えば、「十分な量の夕食」という表現はあっても「存分な量の夕食」という使い方はしません。
思いに重点を置いているかどうかが見分けるポイントになります。