異常と異状の違いとは?

とてもよく似ている「異常」と「異状」。
2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

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異常と異状の意味

あまり意味の変わらない「異常」と「異状」ですが、「異常」が「正常でないこと」を意味するのに対し、「異状」は「正常でない状態」を意味する言葉です。
「状」という字が使われているように、「異状」はあくまでも異常な「状態」を意味するところに違いがあります。
たとえば、「異常事態」と書きますが、意味が重複するので「異状事態」とは書きません。

また「異状」は名詞として以外には使用しません。
「異常な天気」「異常に暑い」などのように、形容詞として使用する場合は、すべて「異常」になります。

「異常」の方が表現範囲が広いので、どちらを使えばよいか迷った時には「異常」と書けば問題ないでしょう。

ちなみに「異常」の反対語は「正常」「通常」、「異状」の反対語は「平常」です。