対応と応対の意味の違いとは?

「対応(たいおう)」と「応対(おうたい)」は文字を逆さにしただけで、同じ意味の言葉だと思われがちですが、2つの言葉には明確な違いがあります。
どのような違いでしょうか?

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対応と応対の意味

「対応(たいおう)」と「応対(おうたい)」はどちらも「応じる」という意味の言葉ですが、2つは「何に対して応じるか」で使い分けされます。
「人以外のものに対して応じる」場合は「対応」、「人に対して応じる」場合は「応対」を使います。

例えば「電話対応」は電話がかかってくるという「状況」や、それに付随する「処理」に応じることを意味するのに対し、「電話応対」は、電話をかけてきた「相手」に応じるという意味になります。
したがって、かかってきた電話に対して何らかの処理をするときは「対応」、用件を聞くときは、人に応じるので「応対」となります。

同様に、「対応が良い」というのは、状況に応じた処理の適切さを褒める言葉で、「応対が良い」というのは、感じの良さ、言葉使いの丁寧さなど、人に対しての称賛の言葉となります。

どちらも同じ意味だと思われがちですが、2つは異なる言葉なので使い分けるようにしましょう。