チラシや広告などで目にすることがある「主催（しゅさい）」や「協賛（きょうさん）」という言葉。
２つの言葉はどのように違うのでしょうか。

「主催」と「協賛」の意味の違い

「主催」と「協賛」は、「責任者」と「スポンサー」に言いかえることができます。
主催は「催し物を予算内で企画し実行する個人・団体」を意味し、「協賛」は「それに対して出資することで利益を得る個人・団体」を意味します。

例えば、食品会社が新商品の売り込みのために大型商業施設の催事場で試食会を開催したとします。
その場合、企画して開催する企業は「主催者」です。
対して施設の運営側が集客による売り上げ増を見込んで、会場を無償で提供した場合は「協賛」となります。

イベントの主催は責任者になるので、トラブルが起きた際の責任を負う義務がありますが、協賛サイドにはその義務はありません。
大学祭などで企業が出資する場合も、責任は大学側にあり企業には責任はありません。

協賛側にはリスクはないと思われがちですが、たとえばCM起用したタレントが問題を起こした場合に企業イメージが低下するリスクなどがあります。
責任義務はありませんが、ノーリスクとは限らないのが「協賛」です。