「進呈」と「贈呈」の違いとは?

よく似た言葉の「進呈(しんてい)」と「贈呈(ぞうてい)」。
正しく使い分けられるように、意味をしっかりと理解しておきましょう。

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「進呈」と「贈呈」の意味の違い

「進呈」は、気軽に人に物をあげる時に使う言葉で、近しい人に個人的にプレゼントを渡す場合などに使います。
例を挙げると「季節のお祝い」、「人生の節目のお祝い」、「訪問時の手土産」などを贈る場合に使います。
「進呈」には、いつもお世話になっている方に感謝をこめて贈る意味合いが含まれているため、年上の方や職場などで自分より立場が上の方へ贈り物をする場合も「進呈」を使います。

「贈呈」も同様に人に物を贈るときに使う言葉ですが、「進呈」よりも「正式な場での贈り物」という意味が強いです。
「贈呈」は日ごろの努力や成果を上げた相手へのねぎらいやご褒美という意味合いが含まれるため、年齢や立場が下の方へ贈り物をするときに使います。

基本的に「進呈」は「近しい人や目上の人」、「贈呈」は「目下の人」に使う、と理解しておきましょう。

例外として、年上への贈り物として贈呈を使うケースもあります。
「結婚式でのご両親への花束贈呈」は「進呈」とは言いません。
これは育ててくれたご両親への感謝を招待客の前で表明するものであるため、形式ばった贈り物に分類されるためです。