「帰省」と「帰郷」の違いとは?

「帰省(きせい)」と「帰郷(ききょう)」。
似ている言葉ですが、意味が異なり、取り違えると大きな誤解を生むことになる言葉です。

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「帰省」と「帰郷」の意味の違い

「帰省(きせい)」は、夏休みやゴールデンウィーク、連休などの休みを利用して一時的に生まれ故郷に帰ることを言います。
数日過ごしたらまた戻ってくるのが「帰省」です。
良く耳にするのが休み中の「帰省ラッシュ」ですね。

それに対して「帰郷(ききょう)」は一時的に故郷に帰るのではなく、故郷に戻って再びそこで暮すことを意味します。
田舎に帰って稼業を継ぐ、農業で暮らしを立てるなど、一度は都会で仕事をして生活をしていたものが、再び生まれ故郷に生活の拠点を戻すことを「帰郷」と言います。
基本的に東京などの大都会に実家がある場合は「帰郷」とは言いません。

かつて日本では結婚後直ぐに新婦が実家に帰る習慣がありました。
一時的なので「帰省」と言いたいところですが、この場合は「里帰り」と言います。
このため、出産のため一時的に実家に帰る場合も「帰省」ではなく、一般的に「里帰り出産」と言われています。
この様に女性に限り「帰省」ではなく「里帰り」を使うこともあります。