違いが分かりにくい「ゼロ」と「零」。
どのように使い分けられるのでしょうか。
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「ゼロ」と「零」の意味の違い
「ゼロ」と「零」は基本的に意味は同じで、「ゼロ」の方は英語の「ZERO」が語源、「零」の方は「ゼロ」の概念を発明したインドから中国を経て日本に入って来たという違いがあるだけです。
しかし実生活ではこの2つの言葉は微妙な使い分けがされています。
わかりやすい例として挙げられるのが「零細企業」。
この場合の「零」には「ごくわずかな」という意味があり、まったくの「ゼロ」ではないことが強調されています。
時間を「午後零時」「午前零時」とは言っても「ゼロ時」と言わないのは時間が「全くない」状態はあり得ないからです。
降水確率にしても「零パーセント」と読まれることはあっても決して「ゼロパーセント」とは言わないのは、降水確率が「皆無(=ゼロ)」ということはないからです。
一方、食品においてはアルコール「ゼロ」やカロリー「ゼロ」など、「ゼロ」が使われます。
これは曖昧な部分のある「零」を使用しないことによって商品に価値付けをするためです。
「ゼロ」と「零」の使い方
- 可能性はほとんどゼロである。
- 視聴率がゼロに等しい。
- 午前零時過ぎ。
- 零点をとってしまった。
というように使います。