「人種」と「民族」の違いとは?

よく使われる言葉ですが違いがわかりにくい「人種」と「民族」。
どのような違いがあるのでしょうか。

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「人種」と「民族」の意味の違い

「人種」と「民族」の違いは、遺伝的な要因で分類するか、文化的な要因で分類するか、という点です。

「人種」は、髪の毛の色や骨格、肌の色など生まれついた時に既に持っている生物学的な性質によって決定されます。
肌の色による区分が代表的であり、世界の三大人種として日本人やアジア人に多い「黄色人種(モンゴロイド)」、ヨーロッパなどに多い「白色人種(コーカソイド)」、アフリカなどに多い「黒色人種(ネグロイド)」があります。

「民族」は、遺伝的な要因ではなく共有されている文化的な要因を重視します。
使っている言語や歴史、培われた価値観などによってまとまった集団が作られます。

「人種」に比べ「民族」の方は多様性があり、同じ国の中に複数の「民族」が共存している場合も多く、これが原因で紛争が起きることも多々あります。