「徳利」と「お銚子」の違いとは?

お酒を注ぐための容器に「徳利(とっくり)」と「お銚子(おちょうし)」があります。
両方とも日本酒を入れて使いますが、2つの違いはなんでしょうか。

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「徳利」と「お銚子」の意味の違い

居酒屋で「お銚子3本ちょうだい!」という威勢のよい声を聞くことがあると思いますが、その時に出されるのは「徳利」です。
現在では混同されています。

「徳利」は口が細くすぼまって、胴体の部分が膨らんだ容器でお酒を注ぐために使います。
昔は酢や醤油などの保管に使われていて、今よりも大きなものでした。
現在ではお猪口(おちょこ)にお酒を注ぐための小さなものが主に使われています。

「お銚子」は長い柄がついた、金属や木でできた容器です。
形状は「徳利」よりも急須に近く、江戸時代以前はお酒を注ぐための容器には「お銚子」が主に使われていました。
江戸時代以降、徳利が普及してからはあまり使われなくなりましたが、現在でも、神社での結婚式などで巫女さんが使っている場面を見ることがあるかもしれません。
昔の名残で、現在でもお酒を注ぐ容器のことを「お銚子」と呼ぶ習慣があるのです。