「自首」と「出頭」の違いとは?

犯罪が起きて犯人が捕まる際、警察による逮捕の他に犯人が自分で申し出る「自首」や「出頭」があります。
この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

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「自首」と「出頭」の違い

「自首」と「出頭」は逮捕されていない状態で犯人が自分の罪を認めて警察に申し出ることには変わりありません。
この2つの違いを生むのは、申し出た時点での捜査の状況です。

申し出た時点で犯罪行為自体が警察などの捜査機関に認識されておらず、当然犯人が誰かということもわかっていない状態で申し出た場合には「自首」。
自分しか犯罪行為を認識していない状態で申し出ているため、反省や後悔の念があるとして情状酌量や減刑の対象になることがあります。

対して、すでに犯罪自体が明るみに出ている場合や、指名手配を受けてから申し出た場合には「出頭」になります。
「出頭」の場合には、既に犯罪行為があったことを捜査機関が認識し犯人の確保に向けて動いている段階のため、情状酌量や減刑の対象には基本的にはなりません。