古代の焼き物としてファンも多い「土偶」と「埴輪」。
混同されがちですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
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「土偶」と「埴輪」の意味の違い
「土偶」と「埴輪」の一番大きな違いは作られた年代。
「土偶」は縄文時代を中心に作られていて、「埴輪」は古墳時代を中心に作られています。
それぞれ、目的も違います。
「土偶」は女性の姿をしたものが多く、臀部や乳房を強調しているものが多数出土しています。
豊穣や出産などを祈願したものとされていますが、明確にはわかっていません。
また、腕や足など部分的に欠損した状態で出土することが多いです。
これは、何らかの呪術的な意味合いでわざと壊されたのではないかとの考えもあります。
一方、「埴輪」は古墳の周りに並べる葬祭用品と考えられています。
古墳から大量に出土していて、土偶とは異なり完全な状態で発見されている場合が多い。
土器のような見た目の円筒埴輪と、形象埴輪があります。
「埴輪」と言われた時にすぐに思いつくのは形象埴輪の方で、人や動物をかたどっています。