「一人」と「独り」の違いとは?

日常の中でもよく使う言葉である「一人」と「独り」。
読みは同じですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

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「一人」と「独り」の意味の違い

「一人」と「独り」では使う場面に違いがあります。

「一人」は単純に人数を数える場合に使う言葉で、そこにそれ以外の意味はありません。
「一人で過ごす」と言う場合には、単純に他に人がいなくて自分だけで過ごすことを表します。

一方、「独り」には単純に数字を数える以外にも意味が含まれます。
「寂しい・孤独」といったニュアンスに加えて、「自立」を表す場合もあります。
そのため、「独りで過ごす」と言う場合には、一緒に過ごす仲間や恋人がいない寂しさが言外ににじみでています。
結婚している人の対義語で「独り身」というのも、この寂しさや孤独感を反映した言葉です。
自立を表す「独り立ち」という言葉には「一人」は使わないことからも、ただ単に数字を表している「一人」と、数字以外の意味も含む「独り」の違いがわかりますね。