夏になると生い茂って抜くのが大変になる「雑草」と、野山に植生していて力強く美しい印象も与える「野草」。
両方とも草などのことを指しますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

「雑草」と「野草」の意味の違い

「雑草」とされる草の種類や「野草」とされる草の種類がある訳ではありません。
人間がどのように捉えるかによって、「雑草」と呼ばれることもあり「野草」と呼ばれることもあります。

「雑草」は人が管理している土地や農耕地などに生えている草のこと。
景観を悪くするものや、農耕地であれば農作物の栄養を吸収してしまうことから邪魔だと認識され「雑草」と呼ばれます。

一方で、野山など人が管理していない場所に生えている草などは「野草」と呼ばれます。
また、人が管理している土地に生えているものでも邪魔だと感じた場合には「雑草」と呼ばれますが、きれいだと感じるものや、周りの景観に溶け込んでいる場合は「野草」と呼ばれることもあります。