昔のことを思い出すことを意味する「懐古」と「回顧」という言葉。
意味が似ていて使い分けが難しいですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
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「懐古」と「回顧」の意味の違い
「懐古」と「回顧」はともに過去を振り返る言葉です。
しかし、振り返る際の姿勢や目的には違いがあるので、正しく理解しておきましょう。
「懐古」は、「過去や昔を懐かしむこと」です。
懐かしいという言葉にはポジティブな印象を受ける人が多いように、懐古では過去の思い出に浸り良いものとして思い出します。
高齢者が同年代の仲間と過去のことを笑顔で話す時などには、懐かしんでいる意味で「懐古」を使うのが適切でしょう。
一方で「回顧」は「過去を顧みること」です。
「顧みる」の字が入っていることからもわかる通り、客観的で批判的な目で過去を見つめるニュアンスが含まれます。
「懐古」がただ楽しく、良い思い出として過去を見るのに対して、「回顧」は過去を冷静に見つめることで未来に生かす視点がありますね。