「効く」と「利く」の違いとは?

様々な慣用句で使われ日常会話でも頻出するものの、使い分けが難しい「効く」と「利く」という言葉。
この2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

スポンサーリンク

「効く」と「利く」の意味の違い

「効く」と「利く」の違いを考える際には、本来の意味から考えてみることが大切です。

「効く」には、「期待していたとおりの良い結果が実現する」という意味があります。
例えば、ブレーキが効く、必殺技が効くなどの使い方があり、「効果がある」というニュアンスで使われます。

一方で「利く」には「機能が発揮される」という意味があります。
こちらは使われる場面はとても多く、無理が利く、融通が利く、顔が利くなど様々な慣用句で使われています。

なお、どちらを使うのかの判断が非常に難しいものもあり、「わさび」が代表例です。
慣用句として使われる場合には「わさびが利く」が正しいとされますが、一般にわさびの効能について使われる場合には「わさびが効く」と使う人が多いようです。