「忖度」と「斟酌」の違いとは?

最近になってよく聞くようになった言葉の「忖度(そんたく)」と、似た意味を持つ「斟酌(しんしゃく)」。
日常的に使う言葉ではないため違いがわかりにくいですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

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「忖度」と「斟酌」の意味の違い

「忖度」と「斟酌」では、相手が考えていることや心の中を察する意味は同じですが、その後に行動するかどうかが違います。

「忖度」の意味は、他人の考えや心の中を推し量ることです。
「忖」と「度」にはどちらも「はかる」という意味があり、そこから上記の意味が生まれてきました。
本来の「忖度」の意味するところは、推し量るところまでです。

一方で「斟酌」は、相手の考えや心情を考慮して手加減をすることや取り計らうことも意味します。
相手の心の中を推し量った上で、実際に行動に移すところが「忖度」との差と言えますね。

しかし、最近では「忖度」して行動に移している場面も多く、「斟酌」との違いが分かりにくくなってきたとも言えます。