逮捕に関するニュースが出た時に「自白」と「自供」という言葉を聞くことがあります。
事実を認める場面などで使われることに変わりはありませんが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

「自白」と「自供」の意味の違い

「自白」と「自供」は両方とも、犯罪行為を認める供述のことを指しますが、使われる場面や表す対象が異なります。

「自白」は法律用語です。
民事訴訟法においては、当事者が自分にとって不利な事実を認める陳述のことです。
刑事訴訟法においては、被疑者や被告人による犯罪の事実を認める供述のことを指します。

「自供」は法律用語ではありません。
ただし、「自白」とほぼ同じ意味で使われることが多く、取り調べに対して容疑者などが犯罪の事実を供述することを意味します。

なお、犯罪の事実を認めることを「自白」といって、動機など犯罪の詳細を述べることを「自供」と理解されていることが多いですが、これには特に根拠がありません。