制作と製作の違いとは?

使い分けの難しい「制作」と「製作」。
2つの言葉は法律でも区別されていますが、区別しづらい場合もあります。

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制作と製作の意味

「制」という字は、熟成した果実を表す「未」と、刀を表す「りっとう」で構成されており、「食べ頃になった果実を裁断する」という意味があります。
一方「製」は、「制」の下に「衣」があり、「衣服を仕立てる・物を作る」という意味があります。

「制作」も「製作」も何かを作るという意味ですが、「制作」はアイデアを使って物を作る場合に、「製作」は道具を使って物を作る場合に用いられます。

したがって、絵画・音楽・映画・放送などの創作活動については「制作」、工業製品・精密機械などを作る時は「製作」になります。
ただし、創作物のプロデュースは「製作」になります。
たとえば、映画やテレビ番組でシナリオ・音楽・カメラなどを担当するのは「制作」、作品のための企画立案・資金調達(出資)・宣伝・セット・メイクなどを行うのが「製作」に当たります。

著作権法でも「制作」と「製作」は区別されていますが、業務内容によって制作者が製作者を兼務する場合もあります。