作成と作製の違いとは?

ものを作ることの一般的な表現である「作成」ですが、作る対象によっては「作製」の方が適している場合もあります。
「作成」と「作製」はどのように使い分けるのでしょうか。

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作成と作製の意味

「作成」の「成」は、戉と丁からできており、「戉(まさかり)」で木を切り倒し、「丁(くぎ)」を使って家を作ることから、「成し遂げる」という意味になったと言われています。
「作成」は、「単純に何かを作ること」を意味しています。
「作成」は特に文書に対して使われることが多く、書類、法案、計画、予算などを作る場合には「作成」を使います。

対して「作製」の「製」は、「衣を裁断(制)する」という意味があり、衣服、標本、図面など、一定の工程に基づく作業に対して使います。
「製」が使用される言葉には、「製作」「製造」「製品」などがあり、工業製品のように販売目的で作られるものには「作製」が適しています。

図面については「作成」が用いられる場合も多いですが、工程作業の1つなので、敢えて分類するなら「作製」になります。
ちなみに、図面作製のことは「製図」といいます。