「おなら」と「屁」の違いとは?

人前ですると恥ずかしい「おなら」と「屁」。
同じものを表すと考えられていますが、実は違いがあります。
どのような違いがあるのでしょうか。

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「おなら」と「屁」の意味の違い

両方とも、腸内のガスが空気と共に肛門から排出されるという意味では同じものを表しますが、音の有無で区別されます。

「おなら」は、音が出た場合をいいます。
元々、室町時代に宮中に仕えていた女中が「屁」を上品に言うために使った「お鳴らし」という言葉が短縮されたものです。
よって、本来は音が出た場合だけ「おなら」と言います。

現在でも、「屁をこいた」というよりも「おならをした」と言った方が多少は上品な印象を与える点では、元々の意図が伝わってきていると考えられます。

反対に、「屁」は音の出ない場合をいいます。

しかし、現在では「おなら」と「屁」の明確な使い分けがされなくなりました。
そのため、音のしない「屁」のことを「すかしっ屁」といって区別するようになったのです。

なお、すかしっ屁の方が臭い理由は、空気圧が低くガスの割合が多いためです