劇的な人生を歩んできた人物を評するために使われることもある「生い立ち」と、育ちが良いなどの形で日常会話でもよく使われる「育ち」。
似た意味のこの2つの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか。
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「生い立ち」と「育ち」の意味の違い
「生い立ち」は人が誕生してから大人になるまでの過程全て、つまりは個人の歴史のことを指します。
そのため、「辛い生い立ち」「悲惨な生い立ち」などと言う場合には、大人になるまでの人生の歴史の中で悲惨な出来事がたくさんあったことを表します。
一方で「育ち」には「生い立ち」ほどの具体性はありません。
「育ちが良い」などの言葉に代表されるように、教育や経済状態、人間関係など成長に関わる環境が及ぼした影響によっての「成長の仕方」を表す言葉です。
「生い立ち」が成長の過程全てを含むのに対して、「育ち」はより抽象的な言葉として使われます。
「生い立ち」という場合には、相手のことをよく知っていないと語ることは難しいですね。