「弁済」と「返済」の違いとは?

聞く機会の多い「返済」という言葉と、近い意味を持ちながらあまり使わない「弁済」という言葉があります。
使い分けが難しいこの2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

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「弁済」と「返済」の意味の違い

「弁済」は、「借りたものをすっかり返すこと」という意味があります。
一方で「返済」には、「借りたお金やものなどを返すこと」の意味があります。
この意味だけみるとほぼ同じ使われ方をしています。

この2つの大きな違いとして、「返済」は一般的な言葉として使われる一方で、「弁済」は法律用語としても使われることです。

「弁済」を法律用語として使用した場合には、債務者が債務を消滅させることを意味します。
「返済」では、例えば借金の一部を返した場合でも「返済する」と言うことができますが、法律用語としての「弁済」では、全て何らかの形で返さない限りは「弁済した」とは言えません。

ただし、日常的に使う場合には「弁済」と「返済」には大きな違いはないことを知っておいてください。