「絶対」と「絶体」の違いとは?

断固とした意思を示す時などに使われる「絶対」と、「絶体絶命」という四字熟語で使われる「絶体」。
読みが同じで違いがわかりにくいですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

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「絶対」と「絶体」の意味の違い

「絶対」と「絶体」は混同して使われがちですが、意味が違うので気を付けましょう。

「絶対」は、「比較するものや対立するものがないこと」を意味します。
例えば「絶対的存在」と言った場合には、並ぶものがないことを表します。
「他のものからの制約を受けない」という意味も持っています。
そのため、「絶対に成し遂げる」「絶対に失敗する」など、強調する意味でも使われます。

一方で「絶体」は、「体に訪れる限界状態」を表します。
しかし「絶体」を単独で使用することはほぼなく、基本的には「絶体絶命」の四字熟語の中でのみ使用する漢字です。
時々「絶体」を単独で使用しているものを見かけますが誤りです。
一般的な文章で「ぜったい」を使う時には「絶対」が正解です。