「辞任」と「辞職」と「退任」と「退職」の違いとは?

仕事や役職をやめる時などに使う「辞任」「辞職」「退任」「退職」という言葉。
使われ方が似ていて違いがわかりにくいですが、これらの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

「辞任」と「辞職」と「退任」と「退職」の意味の違い

まず「辞任」は任務を自分の意志で辞めることです。
任務は辞めるけれども、職自体は辞めない場合に使います。
よくあるのが、大臣が問題を起こして「辞任」する場合。
大臣は辞めても、国会議員としての職はそのまま継続します。

「辞職」は職を自分の意志で辞めることです。
こちらは、自分がそれまで就いていた仕事自体を辞めることを意味します。

「退任」と「退職」も同じ考え方で、「退任」は任務を退くことで、「退職」は職から退くことです。

なお、「辞任」「辞職」と「退任」「退職」では、含まれるニュアンスが違います。
「辞」が含まれている時は自分の意志で辞めること。
「退」が含まれている場合には自分の意志で辞める場合と、定年など他からの都合で辞める場合も含まれます。