「海老」と「蝦」の違いとは?

お刺身やエビフライなど様々な料理に使われるエビ。
その漢字には「海老」と「蝦」の2つがあります。
どのような違いがあるのでしょうか。

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「海老」と「蝦」の意味の違い

「海老」と「蝦」には、明確な違いがあります。
海中でどのように生活している「エビ」かによって区分しているのです。

「海老」は、海底を這うようにして歩行し生活をする大型のエビを指します。
日本で有名なものでは伊勢海老であり、アメリカなど海外でよく食べられるものとしてはロブスターが該当します。

「蝦」は、海中を泳いで移動する小型のエビに対して使われます。
日常の食卓でも食べられているボタンエビやクルマエビなどは「蝦」に該当します。

語源をたどっていくと、元々は「蝦」という漢字が中国から伝来して使われていました。
後に腰の曲がった老人のような姿から日本で「海老」という字があてられたのです。

現在では、「海老」の方が一般的に使われるようになってきたため、小型のエビに対しても「海老」と表記することが多くなっています。